30代FTMの徒然日記

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LGBTのT

昨今LGBTというキーワードをよく見かけます。

パートナーシップやフレンドリー企業など、

日本も大きく変わりつつあるんだなと嬉しく感じます。

 

その一方で、トランスジェンダーと同性愛者とひとくくりにしてしまうのは違うんではないかなぁと感じます。

 

 

 

 

トランスジェンダーの中で

LGBTをみんなに知ってもらいたい。とか理解してほしい。

っていう方は多くいるみたいですが、個人的にはあまり知られたくないです。

 

なぜなら

トランスジェンダーとして生きているわけではなく、男性として生きているからです。

 

男性として社会に出てから早10年。

転職したり、現場が変わったりなどでたくさんの人にお世話になりました。

取引先などを入れると本当に千人以上の人と交流してきたんじゃないでしょうか。

 

そして誰にも「僕はトランスジェンダーです。」なんて言ってません。

言う必要なんてないから。

 

会社は性別なんて求めていません。

「仕事ができるかできないか。」だけです。

あと、どんな仕事でも人とコミュニケーションをとることも仕事の一部です。

一定の仕事をこなし、無難に応対できる人であれば、会社は受け入れてくれるんです。

 

しかしながら、人間関係というものもやはり会社には存在します。

「トランスジェンダーです。みなさんよろしく。」

なんて笑顔で言ったとしても、生理的に受け付けない人はいるでしょう。

知らせないでいるほうがお互いにとって都合が良かったりすると思います。

 

 

 

しかし、トランスジェンダーという言葉自体が一般的に知られてしまうと、

今まで気づかなかったことが気づかれてしまうんではないかと恐怖があります。

一般社会にトランスジェンダーが紛れてるなんてたぶん思っていないでしょう。

改名できること、結婚できることなんてきっと普通の人は知らないから、

僕のことを「小柄で筋肉が少ない男」と思ってる人が大多数でしょう。 

それが、知識を得ることで「あの人、トランスジェンダーじゃない?」と噂されてしまうのです。

 

LGBTという言葉が普及されるにしたがって

本来、仕事をこなしさえすれば良いことが、無駄に自分の居場所を窮屈にしてしまうのではないかと危惧しています。

 

 

 

LGの方々は、結婚という社会的保護を受けられていません。

そういう意味で世間的理解を求めるというのは非常に理解できるし、

そうである世の中になってほしいと思います。

 

ですがTに関しては

名前の変更ができる、性別変更できる、結婚できる、保険入れる

など、特に一般男性と変わらない扱いを社会的に受けることができています。

LGBTとして世間に訴えることはないはずなんです。

 

 

 

そもそも、LGの問題とTの問題は違うんです。

 

LGは恋愛対象が大多数の人たちとは違う(同性愛である)ということ。

そして、結婚という社会的保護が受けられないこと。

 

トランスジェンダーは性自認が物理的に違うということ。

恋愛対象は関係なく、あくまでも自分が思っている性と本来の性に違いがあること。

だから、トランスジェンダーであったとしても同性愛者・異性愛者それぞれいるんです。

 

LGBTとひとくくりにしてしまってる事で、ごっちゃになり、

例えばLの当事者であっても

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・男は女が好き

→ 私は女が好き

→ → 女が好きな私は男なのか、女なのか?

→ → → 自分はなにもんなんだ??

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みたいな混乱が生まれしまうのです。逆もしかり。

 

 

 

と、いうことでLGBTのTである僕が伝えたいことは

LGとTはうんことケーキほどの違いがある

っていうことです。